【何か月?】土地なしで注文住宅を建てる流れと賢い進め方

土地なしから注文住宅を建てる場合、土地探しから完成・引き渡しまで通常12~18か月程度の期間が必要になります(※1)。建売と違って土地探しの段階から始まるため、計画的なスケジュール管理と各段階でのポイントを押さえることが成功の鍵となります。
この記事では、土地なしから注文住宅を建てる具体的な流れを段階別に詳しく解説し、失敗しないための賢い進め方をご紹介します。これから家づくりを始める方、既に検討中の方も、ぜひ参考にしてください。
1. 土地なしから注文住宅を建てる全体の流れ
土地探しから完成まで12~18か月のスケジュール
土地なしからの注文住宅建築は、建売住宅の購入と比べて多くの工程と時間が必要です。一般的なスケジュールは以下のようになります(※1)。
第1段階:準備・土地探し・住宅会社選び(1~3か月) この期間では、予算の設定、希望条件の整理、土地探し、住宅会社の比較検討を並行して進めます。良い土地は競争が激しいため、資金計画と住宅会社選びを同時に進めることで、スピーディーな決断が可能になります。
第2段階:土地購入・プラン設計・契約(2~4か月) 土地の購入手続きと並行して、住宅のプラン設計を行います。土地の特性を活かした設計を行うため、土地が決まってからの詳細設計となります。この段階で住宅ローンの事前審査も進めます。
第3段階:各種申請・審査(1~2か月) 住宅ローンの本審査、建築確認申請、地盤調査などを行います。これらの手続きは同時進行で進められるため、効率的なスケジュール管理が重要です。
第4段階:施工・完成(4~6か月) 地鎮祭から引き渡しまでの建築工事期間です。天候や職人の都合により多少の変動はありますが、木造住宅の場合は4~6か月が標準的です(※1)。
これらの期間は、季節や建築会社の繁忙期、土地探しの難易度によって変動することを理解しておきましょう。特に春の引っ越しシーズンに合わせた完成を希望する場合は、前年の夏頃から準備を始める必要があります。
※1 住宅金融支援機構|住宅を建てる https://www.jhf.go.jp/customer/yushi/info/kenchiku/
建売との違いと土地なしならではの注意点
建売住宅と土地なしからの注文住宅では、購入プロセスが大きく異なります。
建売住宅の場合
完成済みの建売住宅なら、物件見学から入居まで1~2か月程度で可能です。(※2)
土地と建物がセットになっているため、総額が明確で資金計画も立てやすいのが特徴です。
土地なしの注文住宅の場合
土地探しから始まるため、理想的な土地が見つからない場合は期間が延びる可能性があります。また、土地の条件によって建物プランが決まるため、計画変更が必要になることもあります。
特に注意すべきポイント
・地盤の状況と改良工事の必要性
・インフラ整備状況(上下水道、ガス、電気の引き込み)
・周辺環境と将来の開発計画
これらの要素は建売住宅では既に整備済みですが、注文住宅では購入者が確認・対応する必要があります。
各段階で必要な期間の目安
土地なしからの注文住宅建築における各段階の詳細な期間目安をご紹介します(※1)。
情報収集・準備期間(1~2か月)
・予算設定と資金計画:2~3週間
・住宅会社の情報収集・見学:2~4週間
・希望条件の整理:1~2週間
土地探し・住宅会社選定(1~3か月)
・土地情報の収集・現地見学:1~2か月
・住宅会社の絞り込み・相談:2~3週間
・最終決定:1~2週間
設計・契約準備(2~3か月)
・基本設計・間取り検討:1~1.5か月
・仕様決定・詳細設計:1~1.5か月
・見積もり調整・契約準備:2~3週間
これらの期間は、決断の速さによって短縮することも可能です。ただし、急ぎすぎると後で後悔する可能性もあるため、十分な検討をしましょう。
※1 住宅金融支援機構|住宅を建てる https://www.jhf.go.jp/customer/yushi/info/kenchiku/
※2 国土交通省|住宅市場動向調査 https://www.mlit.go.jp/jutakukentiku/house/jutakukentiku_house_tk2_000017.html
2. 【STEP1】土地探しと住宅会社選び(1~3か月)
理想の土地を見つけるための条件整理
土地探しを効率的に進めるためには、まず家族の希望条件を明確に整理することが重要です。
立地条件の優先順位付け
・通勤・通学の利便性:最寄り駅までの距離、所要時間
・子育て環境:学校、公園、医療機関、商業施設の充実度
・将来性:街の発展計画、人口動態、資産価値の維持
土地の物理的条件
・敷地面積:希望する建物規模と外構計画に必要な広さ
・形状:正方形や長方形など建築しやすい形状かどうか
・方位:南向きを理想とするか、他の条件を優先するか
・高低差:平坦な土地か、傾斜地でも許容できるか
法的・環境条件
・用途地域:住居系用途地域での建築可能な建物の種類
・建ぺい率・容積率:希望する建物規模が建築可能か
・セットバック:道路幅員による建築位置の制限
・近隣環境:日当たり、騒音、プライバシーの確保
福岡での土地探しでは、地下鉄やJR、西鉄の沿線によって利便性が大きく異なります(※1)。また、福岡市内と周辺都市では土地価格に大きな差があるため、予算と希望条件のバランスを慎重に検討する必要があります。
住宅会社選びのタイミングと重要性
土地探しと住宅会社選びは、並行して進めることが効率的です。優良な土地情報は競争が激しく、すぐに埋まる可能性があるためです。
土地探しと住宅会社選びを並行するメリット
・土地の建築可能性を即座に判断できる
・土地の特性を活かした建物プランを早期に検討できる
・総合的な資金計画を立てやすい
・優良物件に対して迅速に対応できる
住宅会社選びのポイント
・施工実績:希望するスタイルの住宅建築経験
・設計力:土地の特性を活かした提案力
・施工品質:構造、断熱、仕上げの技術力
・アフターサービス:保証内容とメンテナンス体制
・地域での評判:近隣での施工実績と評価
住宅会社からの土地情報活用
地域に根ざした住宅会社は、一般の不動産サイトには掲載されない土地情報を持っている場合があります。プラスリッコでも、長年の地域ネットワークを活かした土地情報の提供を行っています。
土地と建物の予算バランスの考え方
土地なしからの注文住宅では、土地代と建物代のバランスが重要です。一般的には、総予算の30~40%を土地代、60~70%を建物代(諸費用含む)とするのが理想的とされています。
エリア別の土地価格相場(福岡県)
・福岡市中央区・早良区:60~100万円/坪
・福岡市南区・城南区:40~70万円/坪
・福岡市東区・博多区・西区:30~60万円/坪
・春日市・大野城市:30~50万円/坪
・糸島市・宗像市:15~30万円/坪
※上記価格は目安であり、実際の価格は立地、形状、インフラ整備状況などにより大きく変動します(※1)。
予算配分の考え方 総予算5,000万円の場合の例
・土地代:1,500~2,000万円
・建物本体工事:2,500~3,000万円
・外構工事:200~400万円
・諸費用:300~500万円
この配分は地域や希望条件によって調整が必要です。土地代を抑えて建物により予算をかけるか、立地を重視して土地代の比重を高くするかは、家族のライフスタイルと将来計画によって決めましょう。
福岡県内のおすすめの土地はこちらの記事をご覧ください。
3. 【STEP2】土地購入・プラン設計・契約(2~4か月)
土地の購入手続きと住宅ローン事前審査
土地が決まったら、迅速かつ慎重に購入手続きを進める必要があります。
土地購入の基本的な流れ
1. 購入申し込み・手付金の支払い(通常は売買価格の5~10%)
2. 住宅ローン事前審査の申請
3. 重要事項説明・売買契約の締結
4. 住宅ローン本審査の申請
5. 決済・土地の引き渡し
住宅ローン事前審査で確認されるポイント
・年収と勤続年数:安定した収入があるかの確認
・既存の借入状況:他のローンやクレジットの利用状況
・健康状態:団体信用生命保険への加入可能性
・物件の担保価値:土地の立地条件と将来性
事前審査に必要な書類
・身分証明書(運転免許証など)
・収入証明書(源泉徴収票、給与明細書など)
・勤務先情報(在籍証明書など)
・土地の資料(売買契約書、重要事項説明書など)
住宅ローンの事前審査は通常1~2週間程度で結果が出ますが、金融機関や申請内容によって期間は変動します(※3)。複数の金融機関に同時申請することで、条件の良い融資を選択できる可能性があります。
間取りプランの打ち合わせと修正
土地の特性を活かした間取りプラン作成は、注文住宅の醍醐味の一つです。土地の形状、方位、周辺環境を考慮した最適なプランを作成します。
プラン作成の基本的な流れ
1. 家族構成とライフスタイルのヒアリング
2. 土地の測量・法的制限の確認
3. 基本プラン(配置図・平面図)の作成
4. 打ち合わせ・修正を重ねた詳細プランの決定
5. 外観デザイン・仕様の決定
子育て世帯が重視したいプランニングポイント
・安全性の確保:階段の位置、角の処理、見通しの良さ
・家事効率:キッチン、洗面、物干しスペースの動線
・成長への対応:将来の間仕切り変更可能性
・学習環境:リビング学習スペースや静かな勉強部屋
福岡の気候を考慮した設計ポイント
・夏の暑さ対策:庇の設置、通風計画、断熱性能の向上
・梅雨・台風対策:排水計画、耐風性能の確保
・冬の寒さ対策:南面開口部の確保、断熱・気密性能
プラスリッコでは、中庭を中心とした平屋設計を得意としており、プライバシーを確保しながら自然光を取り込む住宅を提案しています。福岡の気候風土に適した住まいづくりの経験を活かし、快適で美しい住空間を実現します。
理想の家づくりを実現するために精一杯サポートしています。
建築請負契約と詳細仕様の決定
間取りプランが固まったら、詳細な仕様を決定し、建築請負契約を締結します。この段階では、住宅の品質と建築費用に直接関わる重要な決定を行います。
契約前に決定する主な仕様
・構造・工法:木造、鉄骨造などの選択
・外装材:外壁材、屋根材の種類と色
・内装材:床材、壁紙、天井材の選択
・住宅設備:キッチン、浴室、トイレ、空調設備
・電気設備:照明器具、コンセント、スイッチの配置
建築請負契約で確認すべき重要事項
・変更・追加工事の取り扱い:変更時の費用計算方法
・保証内容:構造保証、設備保証の期間と範囲
・不可抗力への対応:天候や災害による工期延長の取り扱い
品質確保のポイント
・検査体制:社内検査、第三者検査の実施
・アフターサービス:定期点検とメンテナンス体制
プラスリッコでは、20年間の建物初期保証と10年間の住宅設備保証を提供し、長期にわたって安心して住み続けられる品質を確保しています。
※3 住宅金融支援機構|住宅ローンの審査について https://www.jhf.go.jp/loan/shinsa/
4. 【STEP3】住宅ローン本審査・建築確認申請(1~2か月)
住宅ローン本審査の必要書類と審査期間
建築請負契約が締結されたら、住宅ローンの本審査を申請します。事前審査より詳細な審査が行われ、正式な融資決定となります。
本審査で追加で必要となる書類
・建築請負契約書:工事費用と工期が明記された正式契約書
・建築確認通知書:建築基準法適合の証明書
・土地の登記事項証明書:土地の権利関係の確認
・印鑑証明書・住民票:正式な身分証明
審査期間と審査内容
本審査の期間は通常2~3週間程度ですが、金融機関や申請時期によって変動します(※3)。
審査では以下の項目が詳細に確認されます。
・返済能力:年収に対する返済比率、将来の収入安定性
・担保価値:土地・建物の資産価値評価
・信用情報:過去の金融取引履歴、他社借入状況
・健康状態:団体信用生命保険の審査
複数金融機関の比較ポイント
・金利:固定金利、変動金利、当初固定期間
・手数料:事務手数料、保証料の有無と金額
・特典:金利優遇、付帯サービスの内容
・審査基準:自己資金比率、年収基準の違い
住宅ローンの選択は総返済額に大きく影響するため、住宅会社のアドバイスを受けながら慎重に検討することをお勧めします。
建築確認申請の手続きと承認待ち
建築確認申請は、建築基準法に適合した建物であることを確認するための法的手続きです。この承認がなければ着工できないため、確実な手続きが必要です。
建築確認申請の流れ
2. 申請書類の準備・提出
3. 審査機関での審査(通常2~3週間)(※4)
4. 確認済証の交付
5. 工事着手可能
申請に必要な主な図書
・建築計画概要書:建物の基本情報
・設計図面:配置図、各階平面図、立面図、断面図
・構造図:基礎・軸組・小屋組の構造計算書
・設備図:給排水、電気、ガス設備の計画図
確認申請でチェックされるポイント
・用途地域との適合性:建築可能な建物用途
・建ぺい率・容積率:敷地に対する建物規模
・高さ制限:絶対高さ、斜線制限への適合
・防火・準防火地域での構造:耐火性能の確保
・バリアフリー:一定規模以上での対応義務
福岡市内では確認申請の件数が多いため、繁忙期には審査期間が延びる場合があります。余裕を持ったスケジュール設定が重要です。
※4 国土交通省|建築確認申請等の手続きについて https://www.mlit.go.jp/jutakukentiku/build/jutakukentiku_house_tk_000043.html
地盤調査と必要に応じた地盤改良工事
建築確認が下りたら、地盤調査を実施します。福岡では地盤が軟弱な地域もあるため、適切な地盤調査と必要に応じた改良工事が重要です。
地盤調査の方法
・SWS試験(スクリューウエイト貫入試験):一般的な戸建住宅で使用
・ボーリング調査:大規模建築や軟弱地盤での詳細調査
・表面波探査法:非破壊での地盤状況把握
地盤調査結果の判定基準
・地耐力:建物の重量を支える地盤の耐力
・沈下の可能性:不同沈下のリスク評価
・液状化の危険性:地震時の液状化可能性
地盤改良工事の種類と費用
軟弱地盤と判定された場合の改良方法
・表層改良:深度2m程度の軟弱層改良(50~100万円程度)
・柱状改良:深度2~8mの軟弱層改良(100~200万円程度)
・鋼管杭:深度10m以上の軟弱層改良(150~300万円程度)
※費用は建物規模、地盤状況、改良深度により大きく変動します(※5)。詳細な費用は地盤調査結果に基づいて算出されます。
地盤改良工事が必要になった場合、工期と建築費用に影響するため、契約前に地盤リスクについて住宅会社と十分に相談しておくことが重要です。
※5 住宅保証機構|地盤保証について https://www.mamoris.jp/
5. 【STEP4】着工・施工・完成検査(4~6か月)
地鎮祭から基礎工事まで
いよいよ着工の段階です。多くの家庭では地鎮祭を行い、工事の安全と家族の幸せを祈願します。
地鎮祭から基礎工事までの流れ
1. 地鎮祭(任意):工事の安全祈願
2. 敷地の測量・確認:境界、高低差の再確認
3. 重機搬入・仮設工事:工事用の電気、水道設備
4. 地盤改良工事(必要に応じて)
5. 遣り方・墨出し:建物の正確な位置決め
6. 根切り・砕石敷き:基礎を作るための地面掘削
7. 配筋・コンクリート打設:鉄筋コンクリート基礎の施工
基礎工事での確認ポイント
・配筋検査:鉄筋の径、間隔、継手の適正性
・コンクリートの品質:設計強度、スランプ値の確認
・養生期間:十分な強度発現のための期間確保
・アンカーボルト:柱との接合部分の精度
施主ができる現場確認
基礎工事は住宅の品質を左右する重要な工程です。可能であれば以下のタイミングで現場を確認しましょう。
・配筋完了時:鉄筋の配置状況
・コンクリート打設時:打設状況と仕上がり
・型枠解体後:基礎の仕上がり状況
プラスリッコでは、鉄筋コンクリート造のベタ基礎を標準とし、長期にわたって建物を支える強固な基礎を構築しています。
上棟・内装工事の進捗管理
基礎工事が完了すると、いよいよ建物の骨組みを組み立てる上棟工事に入ります。この段階で建物の全体的な形が見えてきます。
上棟から内装工事までの流れ
1. 上棟工事:柱、梁、屋根の骨組み組立
2. 上棟式(任意):工事関係者への感謝と安全祈願
3. 屋根・外壁工事:雨水の侵入を防ぐ外部工事
4. サッシ・玄関ドア取付:開口部の設置
5. 断熱・気密工事:住宅性能の基礎となる重要工事
6. 内装下地工事:石膏ボード、フローリング下地
7. 設備工事:電気、給排水、ガス設備の配管・配線
8. 内装仕上げ工事:クロス、塗装、設備機器取付
上棟時の確認ポイント
・柱・梁の材質:使用木材の等級、含水率
・接合部の精度:金物の種類、取付状況
・水平・垂直の精度:建物の正確性
・防腐・防蟻処理:土台、柱脚部の処理状況
断熱・気密工事の重要性
福岡の気候では、夏の暑さと冬の寒さ、高い湿度に対応する断熱・気密性能が重要です。この工程での施工品質が、完成後の快適性と光熱費に直結します。
・断熱材の種類:グラスウール、ウレタンフォーム等の選択
・施工精度:隙間のない丁寧な施工
・気密処理:防湿シート、気密テープの適切な使用
・換気システム:計画換気による空気質の管理
完成検査と引き渡し準備
建物が完成に近づくと、各種検査を経て引き渡しの準備に入ります。
完成検査の種類と流れ
1. 社内検査:建築会社による品質確認
2. 完了検査:建築基準法適合の確認検査
3. 施主検査:お客様による最終確認
4. 是正工事:指摘事項の修正
5. 再検査・引き渡し準備
6. 鍵の引き渡し・入居
施主検査での確認ポイント
・仕上がりの品質:クロス、塗装、建具の仕上がり
・設備の動作:照明、コンセント、水回り設備の動作確認
・建具の調整:ドア、窓の開閉、鍵の動作
・外構の完成度:駐車場、植栽、境界の確認
引き渡し時の受領書類
・建築確認済証・検査済証:法的手続き完了の証明
・保証書:構造保証、設備保証の内容
・取扱説明書:住宅設備機器の操作方法
・メンテナンスマニュアル:定期点検とお手入れ方法
・完成図面:実際の仕上がりに基づく最終図面
引き渡し後は、いよいよ新しい住まいでの生活が始まります。プラスリッコでは、引き渡し後も定期点検とメンテナンスサポートを通じて、長期にわたって快適な住環境を維持するお手伝いをしています。
6. 土地なしから始める際の失敗しないポイント
土地探しで後悔しないための優先順位の付け方
土地選びは住まいづくりの基盤となる重要な決断です。後悔しないためには、家族にとって譲れない条件と妥協できる条件を明確に区別することが大切です。
絶対に譲れない条件の例
・通勤・通学時間:毎日の生活に直結する条件
・学区:子どもの教育環境への影響
・災害リスク:ハザードマップでの安全性確認
・敷地面積:希望する建物規模との適合性
妥協可能な条件の例
・駅からの距離:バスや自転車でカバー可能
・土地の形状:設計力でカバー可能
・現在の周辺環境:将来の開発による改善可能性
・予算の多少のオーバー:建物仕様の調整で対応可能
プラスリッコオリジナル土地選び評価シート
家族会議を開いて、以下の項目を5段階(1~5点)で評価してみましょう。ご家族の中で重視したい内容がきっと見つかるはずです。
カテゴリー | 評価項目 | 採点 |
交通・アクセス | 最寄り駅までの距離・時間 | 点 |
バス路線の充実度 | 点 | |
高速道路へのアクセス | 点 | |
福岡空港からの距離 | 点 | |
博多駅からの距離 | 点 | |
生活利便性 | スーパー・コンビニの近さ | 点 |
ショッピングモールへのアクセス | 点 | |
銀行・郵便局の利便性 | 点 | |
レストラン・カフェの充実度 | 点 | |
宅配・配送サービスの利用しやすさ | 点 | |
子育て・教育環境 | 学区の評判 | 点 |
通学路の安全性 | 点 | |
公園・遊び場の充実度 | 点 | |
学習塾・習い事教室の近さ | 点 | |
小児科・救急病院の近さ | 点 | |
住環境・快適性 | 日当たりの良さ | 点 |
風通し・通風の良さ | 点 | |
静かさ | 点 | |
近隣住宅との距離感 | 点 | |
安全・防災 | 治安の良さ | 点 |
街灯・防犯設備の充実 | 点 | |
ハザードマップでの安全性 | 点 |
住宅会社との連携で気を付けるべきこと
土地なしからの注文住宅では、住宅会社との連携が成功の鍵を握ります。適切なパートナーシップを築くためのポイントをご紹介します。
情報共有の重要性
住宅会社には、家族の希望条件を詳細に伝えることが重要です。
・家族構成と将来計画:現在の家族構成、将来の変化予定
・ライフスタイル:趣味、在宅ワークの有無、来客頻度
・こだわりポイント:絶対に実現したい空間や設備
・予算の内訳:土地代、建物代、外構工事の希望配分
土地探しでの連携方法
住宅会社との効果的な連携により、土地探しを効率化できます。
・建築可能性の即座判断:法的制限、地盤状況の専門的評価
・建築費用の概算提示:土地条件に応じたコスト変動の説明
・設計提案:土地の特性を活かしたプラン提案
・総合的な判断支援:土地代と建築費のバランス評価
契約前の確認事項
住宅会社との契約前には、以下の点を必ず確認しましょう。
・工事範囲の明確化:本体工事と別途工事の区分
・変更時の対応:設計変更、追加工事の費用計算方法
・工期の管理:遅延時の対応、ペナルティの有無
・アフターサービス:保証内容、定期点検の詳細
プラスリッコでは、土地探しの段階から設計、施工、アフターサービスまで一貫したサポートを提供し、お客様の理想の住まいづくりを全面的にバックアップしています。
予算オーバーを防ぐための建築費用管理
土地なしからの注文住宅では、予想以上に費用が膨らむケースが少なくありません。計画的な費用管理により、予算内で理想の住まいを実現しましょう。
予算オーバーの主な原因
1. 土地に予算をかけすぎて建物予算が不足
2. 設計段階での仕様アップグレード
3. 地盤改良工事などの予期せぬ費用
4. 外構工事費用の見落とし
5. 諸費用の過小見積もり
予算管理の具体的な方法
総予算を以下のように配分し、各項目で上限を設定します。
総予算5,000万円の場合の目安配分
・土地購入費:1,500万円(30%)
・建物本体工事:2,800万円(56%)
・外構・造成工事:300万円(6%)
・諸費用:400万円(8%)
費用削減のポイント
建築費用を抑えるための工夫。
・建物形状のシンプル化:複雑な形状より四角形が経済的
・仕様のメリハリ:見えない部分は標準仕様、見える部分は好みの仕様
・設備機器の選択:必要な機能に絞った合理的な選択
・施工時期の調整:繁忙期を避けた工期設定
7. まとめ:計画的な進め方で理想のマイホームを実現
土地なしから注文住宅を建てることは、建売住宅の購入と比べて時間と労力が必要ですが、家族のライフスタイルに合った理想の住まいを実現できる魅力があります。
重要なポイント
①早期の準備開始
土地探しから完成まで12~18か月の期間を要するため、入居希望時期から逆算した計画的なスケジュール管理が重要です。特に子どもの入学や転勤に合わせたい場合は、余裕を持った準備開始が必要です。
②優先順位の明確化
家族にとって譲れない条件と妥協可能な条件を明確に区別し、限られた予算の中で最大の満足を得られる選択をすることが大切です。
③住宅会社との連携
土地探しから設計、施工まで、経験豊富な住宅会社との密な連携により、効率的で確実な家づくりを進めることができます。
④予算管理の徹底
各段階での費用を事前に把握し、予算オーバーを防ぐための管理体制を整えることで、安心して家づくりを進められます。
プラスリッコでは、土地なしからの注文住宅建築をトータルでサポートしています。
・土地探しサポート:地域ネットワークを活かした優良土地情報の提供
・設計提案:中庭を中心とした開放的で機能的な住空間の提案
・品質管理:高断熱・高気密仕様による快適性の確保
・長期保証:20年間の建物保証と10年間の設備保証による安心
体感できる家づくり相談
博多区東雲町の常設モデルハウス「アトリエ博多」では、実際の住み心地を体感しながら家づくりの相談ができます。中庭を中心とした平屋の魅力を実際に感じていただき、理想の住まいづくりのイメージを具体化していただけます。
土地なしからの注文住宅建築は、確かに多くの工程と時間を要しますが、完成した時の満足感は格別です。家族のライフスタイルに完全に合った住まいで、長期にわたって快適に暮らすことができます。
これから家づくりを始める方、土地探しで悩んでいる方は、ぜひプラスリッコにご相談ください。豊富な経験と実績に基づき、あなたの理想の住まいづくりを全力でサポートいたします。家族の夢を形にする住まいづくりを、一緒に進めていきましょう。
※本記事の期間や費用は一般的な目安であり、実際は土地条件、建物仕様、季節、市況などにより大きく変動します。詳細については、専門家にご相談ください。
参考情報
※1 住宅金融支援機構|住宅を建てる https://www.jhf.go.jp/customer/yushi/info/kenchiku/
※2 国土交通省|住宅市場動向調査 https://www.mlit.go.jp/jutakukentiku/house/jutakukentiku_house_tk2_000017.html
※3 住宅金融支援機構|住宅ローンの審査について https://www.jhf.go.jp/loan/shinsa/
※4 国土交通省|建築確認申請等の手続きについて https://www.mlit.go.jp/jutakukentiku/build/jutakukentiku_house_tk_000043.html
※5 住宅保証機構|地盤保証について https://www.mamoris.jp/