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2025.09.12

【真似して欲しい実例集】コの字の中庭付き平屋を建てるポイントとお洒落な施行事例3選!

「子どもがのびのび遊べる庭が欲しいけれど、プライバシーも確保したい」「開放的でありながら、家族が自然と集まる住空間を作りたい」そんな願いを叶えるのが、コの字型の中庭付き平屋です。

近年、子育て世代を中心に注目を集めているこの間取りは、建物がコの字型に配置されることで中庭を囲み、プライベートな屋外空間と開放的な室内空間を同時に実現できる魅力的な住宅スタイルです。しかし、「建築費用はどのくらいかかるの?」「メンテナンスが大変そう」「失敗しないためのポイントは?」など、実際に検討する際には多くの疑問や不安が生まれるものです。

本記事では、コの字型中庭付き平屋の基本的な特徴から建築費用、実際の施工事例まで、家づくりを検討している方が知っておきたい情報を詳しく解説します。理想の住まいづくりの参考にしてください。

1. コの字型中庭付き平屋とは?基本的な間取りの特徴を解説

福岡県宗像市:U様

コの字型平屋の間取りの基本構造

コの字型中庭付き平屋は、その名の通り建物の形状がアルファベットの「C」や「コ」の字のような形になっており、囲まれた部分に中庭を配置する住宅スタイルです。一般的な四角い平屋とは異なり、建物の一部を内側に折り曲げることで、自然に囲まれた中庭空間を作り出します。

基本的な構造として、リビング・ダイニング・キッチンなどの共有スペースを建物の一辺に配置し、寝室や個室などのプライベートな空間をもう一辺に配置することが多くなっています。そして、これらの空間をつなぐ部分に玄関や水回りを設置し、全体でコの字型を形成します。

この構造により、家族が過ごすパブリックスペースから中庭を眺めることができ、同時に各個室からも中庭へのアクセスが可能になります。建物自体が中庭を囲むことで、外部からの視線を遮りながら、開放的な空間を実現できるのが最大の特徴です。

中庭を囲む配置がもたらす5つのメリット

プライバシーの確保と開放感の両立
建物が中庭を囲むことで、外部からの視線を自然に遮ることができます。隣家や道路からの視線を気にすることなく、大きな窓を設置したり、中庭で子どもを遊ばせたりすることが可能になります。

自然光と通風の確保
中庭を中心とした配置により、建物の各部屋に均等に自然光を取り込むことができます。また、中庭を通して風が抜けるため、自然な通風効果も期待できます。

家族のコミュニケーション促進
中庭を介して各部屋がつながることで、家族の気配を感じやすくなります。リビングから中庭で遊ぶ子どもの様子を見守ったり、違う部屋にいても中庭を通して声をかけ合ったりすることができます。

屋外活動の充実
完全にプライベートな屋外空間のため、人目を気にせずガーデニングやBBQ、子どもの遊び場として活用できます。天気の良い日にはアウトドアリビングとしても使用可能です。

将来の拡張性
中庭部分に屋根をかけてサンルームにしたり、一部を増築してより大きな居住空間にしたりと、将来のライフスタイル変化に合わせて柔軟に対応できます。

一般的な平屋との違いとデメリット

コの字型中庭付き平屋は多くのメリットがある一方で、一般的な平屋と比較していくつかの注意点もあります。

建築費用の違い
コの字型は一般的な四角い平屋よりも外壁や基礎の面積が増えるため、建築費用が高くなる傾向があります。また、中庭の排水設備や外構工事も必要になるため、総合的なコストは上がります。

土地の広さの必要性
中庭部分を含めて建物の占有面積が大きくなるため、一般的な平屋よりも広い土地が必要です。特に都市部では土地コストが高くなる可能性があります。

メンテナンスの手間
中庭部分の清掃や植栽の管理、排水設備の点検など、屋外空間のメンテナンスが必要になります。また、雨樋や外壁の清掃も複雑な形状のため手間がかかる場合があります。


2. コの字型中庭付き平屋の間取りパターン別特徴

福岡県宗像市:U様

リビング中心型の配置とメリット

リビング中心型は、コの字の最も長い辺にリビング・ダイニング・キッチンを配置し、中庭に面する大開口を設けるパターンです。この配置により、家族が最も長時間過ごすリビングから常に中庭を眺めることができ、室内にいながら豊かな自然を感じられます。

キッチンから中庭で遊ぶ子どもの様子を見守りながら料理ができるため、子育て世代には特に人気があります。

また、リビングと中庭を一体的に使うことで、実際の床面積以上の広がりを感じられるのも魅力です。
ダイニングテーブルを中庭側に配置すれば、食事をしながら季節の移ろいを楽しめ、家族の会話も自然と弾みます。来客時にも、リビングから見える美しい中庭が話題になることも多いでしょう。

寝室・プライベート重視型の配置

プライベート重視型では、寝室や子ども部屋などの個室を中庭に面して配置し、各部屋から直接中庭にアクセスできるようにします。
朝起きてすぐに中庭の新鮮な空気を吸ったり、就寝前に中庭で星空を眺めたりと、日常の中でより豊かな時間を過ごせます。

また、子ども部屋から直接中庭に出られることで、子どもたちの遊び場としても活用しやすくなります。友達を呼んで中庭で遊ばせる際も、各部屋から様子を確認でき、安心して見守ることができます。

このタイプは、家族それぞれが中庭とのプライベートな関係性を築きやすく、個々の時間を大切にしたい家族におすすめです。

キッチン・水回り中心型の配置

キッチンや洗面、浴室などの水回りを中庭に面して配置するパターンです。特にキッチンからの眺めを重視し、料理や洗い物をしながら中庭の緑を楽しめるように設計されています。

洗面所や脱衣所に中庭からの光を取り込むことで、明るく清潔感のある空間になります。また、洗濯物を中庭に干すことで、プライバシーを保ちながら効率的に家事を行えます。このタイプは、家事動線を重視しつつ、毎日の作業を少しでも快適にしたいという方に適しています。

料理の合間に中庭で育てているハーブを摘んだり、洗濯物の様子を確認したりと、家事と庭仕事を自然に組み合わせられます。

3. コの字型中庭付き平屋を選ぶ理由|子育て世代に人気の背景

福岡県宗像市:U様

プライベート空間と開放感の両立

子育て世代がコの字型中庭付き平屋を選ぶ最大の理由は、プライベートな屋外空間を確保できることです。

一般的な住宅街では、庭があっても隣家からの視線が気になり、子どもを自由に遊ばせることが難しい場合があります。
コの字型の中庭なら、建物自体が視線を遮るため、子どもたちが安心して遊べる環境を作れます。プールを出して水遊びをしたり、砂場を作って泥遊びをしたりと、近隣への配慮をしながらも子どもの創造力を育む遊びが可能です。

また、夫婦の時間を大切にしたい方にとっても、人目を気にせずバーベキューを楽しんだり、夜に中庭でゆっくり過ごしたりできる空間は貴重です。都市部に住みながら、まるでリゾート地にいるような開放的な時間を日常の中で味わえます。

子どもの遊び場として活用できる安全性

中庭は完全に建物に囲まれているため、小さな子どもでも道路への飛び出しなどの心配がありません。親は家事をしながら、リビングやキッチンの窓から中庭で遊ぶ子どもの様子を常に確認でき、安心して見守ることができます。

雨上がりの日でも、中庭なら水たまりで遊んだり虫を観察したりと、自然と触れ合う機会を作れます。都市部では貴重な土の感触を体験させることもでき、子どもの感性を育む環境として理想的です。

また、友達を呼んで遊ばせる際も、騒音を心配することが少ないため、のびのびと遊ばせてあげられます。誕生日パーティーや夏祭りなど、特別な思い出作りの場としても活用できるでしょう。

家族のコミュニケーションが生まれる動線設計

コの字型平屋は、各部屋から中庭を通して他の部屋の様子を感じられるため、家族の気配を自然に感じ取れます。

思春期の子どもも、完全に孤立することなく、適度な距離感を保ちながら家族とつながっていられます。
朝の忙しい時間帯でも、中庭を通して「おはよう」の挨拶を交わしたり、帰宅時に中庭越しに「お疲れ様」の声かけをしたりと、自然なコミュニケーションが生まれます。

夕食の準備中に中庭で宿題をしている子どもに声をかけたり、リビングでテレビを見ながら中庭で読書をしている家族と会話を楽しんだりと、それぞれが自分の時間を過ごしながらも家族のつながりを感じられる住環境を実現できます。

将来のライフスタイル変化への対応力

子どもの成長や家族構成の変化に合わせて、中庭の使い方を柔軟に変えられるのもコの字型平屋の魅力です。

子どもが小さいうちは遊び場として、学童期になったら勉強スペースとして、思春期には一人の時間を過ごす場として活用できます。
子どもが独立した後は、夫婦の趣味の空間としてガーデニングや読書スペースにしたり、孫が遊びに来た時の遊び場として再び活用したりと、長期にわたって家族の変化に寄り添える住環境です。

また、将来的に親の介護が必要になった場合も、平屋なので段差がなく中庭があることで閉塞感を軽減できるため、介護しやすい住環境としても機能します。

4. 建築費用や土地選びで知っておきたいポイント

福岡県宗像市:U様

コの字型平屋の建築費用の目安と予算計画

コの字型中庭付き平屋の建築費用は、一般的な平屋よりも高くなる傾向があります。これは主に外壁や基礎の面積が増加することと、中庭部分の外構工事が必要になることが理由です。

建築費用の目安として、延床面積30坪のコの字型平屋の場合、本体工事費は約2,000万円〜3,500万円程度を想定しておく必要があります(※あくまで目安であり、設備グレードや仕様により大きく変動します)。

これに加えて、中庭の外構工事費として100万円〜300万円程度が必要になることが多いです。

予算計画を立てる際は、以下の点を考慮することが重要です。

・外壁面積の増加による費用アップ
・複雑な屋根形状による施工費の増加
・中庭の排水設備工事費
・外構・植栽工事費
・メンテナンス費用の長期的な計画

※上記費用は一般的な目安であり、実際の費用は立地条件、選択する設備、施工会社により大きく異なります。詳細な見積もりは必ず複数の住宅会社から取得することをおすすめします。

一般的な平屋との建築費用比較

同じ延床面積の場合、コの字型平屋は一般的な四角い平屋と比較して10%〜20%程度建築費用が高くなることが一般的です。

主な費用増加要因は以下の通りです。

構造・基礎工事
:コの字型は角部分が多く、基礎工事が複雑になるため費用が増加します。
外壁・屋根工事:外周が長くなることで外壁面積が増加し、材料費・施工費ともに高くなります。
設備工事:給排水管やガス管、電気配線の経路が複雑になるため、設備工事費が増加する場合があります。

ただし、これらの追加費用に対して得られる価値を考えると、プライベートな中庭空間や開放的な住環境を手に入れられることを考慮すれば、一概に高すぎるとも言えないでしょう。

中庭付き平屋に適した土地の条件と選び方

コの字型中庭付き平屋を建てる際の土地選びでは、一般的な住宅以上に慎重な検討が必要です。
土地相談から気軽にできる住宅会社を見つけることがポイントです。

土地の広さ
建物本体だけでなく中庭部分も含めて計画するため、最低でも60坪以上の土地が望ましいとされています。余裕を持った設計のためには70坪以上あると理想的です。

立地条件
隣家との距離が適度にあり、プライバシーを確保しやすい立地を選ぶことが重要です。また、南側に中庭を配置できるよう、土地の向きも考慮する必要があります。

地盤条件
中庭部分の排水処理を考慮し、水はけの良い地盤であることが望ましいです。地盤調査の結果、軟弱地盤の場合は地盤改良費用も含めて予算計画を立てる必要があります。

法的制限
建ぺい率や容積率はもちろん、高さ制限や斜線制限なども確認し、希望するコの字型平屋が建築可能かどうかを事前に検討することが大切です。

建売住宅との比較|注文住宅のメリット・デメリット

コの字型中庭付き平屋を検討する際、建売住宅で希望に合う物件を見つけることは稀で、多くの場合注文住宅での建築を選択することになります。

注文住宅のメリット

・家族のライフスタイルに合わせた間取り設計が可能
・中庭の大きさや形状を自由に決められる
・建材や設備のグレードを予算に応じて調整可能
・将来の変化を見越した設計が可能

注文住宅のデメリット

・建売住宅と比較して費用が高くなりがち
・設計から完成まで時間がかかる
・細かい仕様決定に時間と労力が必要
・完成品を見ずに契約する不安

建売住宅でコの字型中庭付き平屋を見つけることは難しいため、多くの場合注文住宅を選択することになりますが、その分理想の住まいを実現できる可能性は高くなります。

5. 中庭の設計で押さえるべき重要なポイント

福岡県宗像市:U様

中庭の広さと形状の決め方

中庭の広さは、家族構成と使用目的に応じて決めることが重要です。

一般的には、最小でも10㎡(約3坪)程度あれば小さなテーブルと椅子を置いてティータイムを楽しめる空間になります。
子どもの遊び場として活用したい場合は、20㎡(約6坪)程度あると小さなプールを置いたり、ボール遊びをしたりすることが可能です。本格的にガーデニングを楽しみたい方や、アウトドアリビングとして活用したい場合は、30㎡(約9坪)以上あると理想的です。

形状については、正方形に近い形が最も使い勝手が良いとされています。細長い中庭は見た目は美しいものの、実用性に劣る場合があります。ただし、敷地条件によっては細長い形状でも、動線として活用したり、ガーデニングスペースとして楽しんだりすることも可能です。

中庭の位置については、リビングから眺めを楽しめる場所に配置するのが一般的です。また、朝日を取り込みたい場合は東側に、夕方まで明るさを保ちたい場合は南側に配置することを検討しましょう。

プライバシーを確保する塀や植栽の工夫

コの字型の建物配置により基本的なプライバシーは確保されますが、隣家の2階からの視線や、建物の開口部からの視線を完全に遮るためには追加の工夫が必要です。

塀による目隠し
必要最小限の高さの塀を設置することで、完全なプライバシーを確保できます。
ただし、高すぎる塀は圧迫感を生み、せっかくの開放感を損なう可能性があります。1.8m程度の高さで、デザイン性の高い塀を選ぶことがおすすめです。

植栽による自然な目隠し
常緑樹を植えることで、自然な目隠し効果を得られます。シラカシやキンモクセイなどの樹木は、美しい緑を楽しみながらプライバシーも確保できます。ただし、成長した時の長さを考えて植える位置を決める必要があります。

格子やルーバーの活用
完全に視線を遮るのではなく、程よい目隠し効果を得たい場合は、木製格子やアルミルーバーを設置する方法もあります。
風通しを確保しながら、プライバシーも守れます。

雨天時でも活用できる屋根・テラスの設計

中庭を年間を通して活用するためには、雨天時の対策も重要です。中庭の一部に屋根を設けることで、多少の雨でも屋外空間を楽しむことができます。

パーゴラやテラス屋根の設置
中庭の一角にパーゴラやテラス屋根を設置することで、雨をしのぎながら屋外の雰囲気を楽しめます。洗濯物を干すスペースとしても活用できるため、実用性も高くなります。

可動式の屋根システム
予算に余裕がある場合は、開閉可能な屋根システムを導入することも選択肢の一つです。晴天時は完全にオープンにし、雨天時は屋根を閉じて使用できます。

軒の延長による雨よけ
建物の軒を中庭側に延長することで、自然な雨よけ空間を作ることも可能です。建物の外観デザインとも調和しやすく、コストも抑えられます。

メンテナンスしやすい床材・排水設備の選び方

中庭は屋外空間のため、メンテナンスのしやすさを考慮した材料選びが重要です。美しさだけでなく、長期的な管理のしやすさも検討する必要があります。

床材の選択
・タイル:掃除がしやすく、デザイン性も高い。ただし、滑りやすい素材もあるため、表面処理に注意が必要。
・天然石:高級感があり、経年変化も楽しめる。ただし、定期的なメンテナンスが必要。
・ウッドデッキ:温かみがあり、素足でも快適。定期的な塗装メンテナンスが必要。
・砂利:水はけが良く、メンテナンスが簡単。歩きにくさがデメリット。

排水設備の計画
中庭の排水計画は非常に重要です。水たまりができると美観を損ねるだけでなく、蚊の発生源にもなります。適切な勾配をつけ、排水口を設置することで、雨水を効率的に排水できるようにする必要があります。

また、雨樋の配置も重要で、建物から中庭への雨水の流れを適切にコントロールすることで、中庭の環境を良好に保てます。

6. 【実例紹介】おしゃれなコの字型中庭付き平屋3選

実例1:プライベート空間と開放感を両立した宗像市U様邸


宗像市:U様邸

宗像市に完成したU様邸は延床面積29.30坪、3LDKの間取りに中庭を配置しており、コンパクトな間取りでありながら、コの字型設計によって驚くほどの開放感を実現しています。

中庭を囲むように配置されたリビング・ダイニング・寝室が、プライベートガーデンを共有することで、家族の時間をより豊かにしています。


宗像市:U様邸

特に、リビングから中庭への視線の抜けが美しく、限られた敷地面積でも広々とした住空間を演出。周囲の視線を気にせずに過ごせるプライベート中庭は、子育て世代にも最適な設計となっており、安心して子どもを遊ばせることができる理想的な住環境を提供しています。

実例2:豊かな敷地を活かした宗像市K様邸の上質な暮らし


宗像市:K様邸

約99坪の広々とした敷地に建つK様邸は、延床面積31.68坪の3LDKで、ゆとりある土地を最大限に活かしたコの字型平屋です。

建物がコの字型に配置されることで生まれる中庭空間は、まるでリゾートホテルのような上質な雰囲気を演出しています。各居室から中庭を望むことができ、季節の移ろいを身近に感じながら暮らせる贅沢な住環境を実現。


宗像市:K様邸

また、中庭を中心とした回遊動線により、家事効率も向上し、日常生活の利便性と美しさを両立しています。敷地の余裕を活かした外構計画との調和も美しく、住まい全体が一つの作品のような仕上がりとなっています。

実例3:コの字型の中庭で豊かな空間演出を実現した久留米市N様邸


久留米市:N様邸

久留米市のN様邸は、延床面積31.87坪の2LDKの間取りに中庭を配置し、またコンパクトな設計、コの字型レイアウトの巧みな活用により、想像以上の開放感と機能性を両立しています。

夫婦二人の暮らしに最適化された間取りは、中庭を中心とした回遊動線により、限られた空間を効率的に使用。中庭からの自然光が室内全体を明るく照らし、季節を感じながらの穏やかな暮らしを実現しています。


久留米市:N様邸

シンプルながらも洗練されたデザインは、将来のライフスタイルの変化にも柔軟に対応できる可能性を秘めており、長く愛される住まいとして設計されています。中庭でのガーデニングや読書タイムなど、日常に潤いをもたらす特別な空間となっています。

7. コの字型中庭付き平屋で失敗しないための注意点

八女市本:K様

間取り設計で気をつけるべきポイント

コの字型中庭付き平屋を成功させるためには、設計段階での細かな検討が重要です。まず、中庭を中心とした動線計画を慎重に検討する必要があります。

室内から中庭への動線
各部屋から中庭へのアクセスのしやすさは、日常的な使い勝手に大きく影響します。特にリビングから中庭への動線は段差を少なくし、大きな開口部を設けることで、室内外の一体感を高めることができます。

プライバシーレベルの設定
家族それぞれのプライバシーレベルを考慮した間取り設計が必要です。寝室やプライベートルームからの中庭への視線と、共有スペースからの視線を適切にコントロールすることで、家族全員が快適に過ごせる環境を作れます。

収納計画の重要性
中庭で使用するガーデニング用品やアウトドア用品、子どもの外遊び道具などの収納場所を事前に計画しておくことが重要です。
中庭に面した位置に物置やクローゼットを設けることで、使い勝手の良い住まいになります。

中庭のメンテナンスと管理の負担

中庭付き住宅を建てる前に、維持管理にかかる手間と費用について十分に理解しておくことが大切です。

日常的な清掃 
落ち葉の清掃、排水溝の掃除、床材の清拭など、定期的な清掃作業が必要になります。
特に植栽がある場合は、季節ごとの剪定や水やりも必要です。

年間を通じた管理
春の植え替え、夏の水やり、秋の落ち葉処理、冬の霜対策など、季節ごとに異なる管理作業があります。これらの作業を楽しめる方には問題ありませんが、負担に感じる場合は植栽の種類や中庭のデザインを工夫する必要があります。

専門業者への依頼
高木の剪定や害虫駆除など、専門的な作業は業者に依頼することになります。年間数万円程度の維持費がかかることも想定しておきましょう。

メンテナンス軽減の工夫
手入れの簡単な植物を選んだり、自動散水システムを導入したり、掃除しやすい床材を選んだりすることで、メンテナンスの負担を軽減できます。

冬場の寒さ対策と断熱性能の重要性

コの字型平屋は開放的な設計である反面、断熱性能をしっかりと確保しないと冬場の寒さが問題になることがあります。

開口部の断熱性能
中庭に面した大きな窓は、断熱性の高いサッシとLow-eペアガラスを採用することが重要です。最近では、トリプルガラスを採用することで、さらなる断熱性能の向上が可能です。

全館空調システムの検討
コの字型の複雑な間取りでは、各部屋の温度差が生じやすいため、全館空調システムの導入を検討することもおすすめです。初期投資は必要ですが、年間を通して快適な室内環境を維持できます。

中庭からの冷気対策
中庭は屋外空間のため、冬場は冷気が溜まりやすくなります。中庭に面した部屋の床暖房設置や、断熱材の厚みを増すなどの対策を検討しましょう。

結露対策
室内外の温度差により結露が発生しやすい場合があります。適切な換気計画と調湿材の使用により、結露を防ぐことができます。

近隣との関係性を考慮した設計配慮

コの字型中庭付き平屋を建てる際は、近隣住民との良好な関係を維持するための配慮も重要です。

騒音への配慮
中庭でのバーベキューや子どもの遊び声など、騒音が近隣に迷惑をかけないよう、時間帯や音量に注意が必要です。また、必要に応じて防音効果のある塀や植栽を設置することも考慮しましょう。

プライバシーの尊重
自分の家のプライバシーを確保するだけでなく、隣家からの視線を過度に遮って圧迫感を与えないよう、バランスの取れた設計が求められます。

境界部分の処理
隣地境界線付近の処理は慎重に行う必要があります。排水や植栽の根が隣地に影響しないよう、適切な対策を講じることが重要です。

建築中の配慮
コの字型の複雑な形状は、一般的な住宅よりも工期が長くなる場合があります。建築中の騒音や資材の搬入について、事前に近隣への説明と協力を求めることが良好な関係維持につながります。

8. 理想のコの字型中庭付き平屋を実現するための進め方

八女市本:K様

家族全員での要望整理と優先順位の決定

コの字型中庭付き平屋の計画を始める際は、家族の要望を丁寧に聞き取り、優先順位をつけることから始めましょう。

ライフスタイルの整理
現在の生活パターンと将来の変化予測を整理します。子どもの成長、夫婦の定年退職、親の介護など、長期的な視点で必要な機能を検討することが大切です。

中庭の活用方法
家族それぞれが中庭をどのように使いたいかを具体的に話し合います。子どもの遊び場、ガーデニングスペース、アウトドアリビング、洗濯干し場など、複数の用途を想定し、それらを両立できる設計を検討します。

予算の明確化
建築本体費用だけでなく、外構工事費、設備費、メンテナンス費用まで含めた総予算を設定し、優先順位に応じて予算配分を決めることが重要です。

将来変化への対応
子どもの独立や家族構成の変化に対応できる柔軟性を持った設計を検討します。間仕切りの変更可能性や、中庭の用途変更などを想定した計画を立てることが賢明です。

注文住宅で叶える理想の中庭付き平屋

コの字型中庭付き平屋は、その特殊性から注文住宅での建築が基本となります。理想の住まいを実現するためのポイントを整理しておきましょう。

設計の自由度
注文住宅なら、敷地条件や家族の要望に合わせて、中庭の大きさや形状、建物との関係性を自由に設計できます。既製の間取りでは実現できない、オリジナルの住空間を創造できます。

素材選択の幅
外壁材、床材、植栽など、中庭を含めた住環境全体を統一したデザインで計画できます。自然素材を多用したナチュラルスタイルから、モダンな素材を使ったスタイリッシュなデザインまで、家族の好みに合わせた選択が可能です。

性能面の充実
断熱性能、耐震性能、省エネ性能など、住宅の基本性能についても、最新の技術を取り入れた高性能な住宅を建築できます。特にコの字型平屋では、空調システムや高性能断熱材の採用により、年間を通して快適な住環境を実現できます。

将来への備え
注文住宅なら、将来のリフォームや増築を見据えた設計も可能です。配線や配管の配置、構造体の補強など、長期的な視点での計画を立てられます。

信頼できる住宅会社の選び方とチェックポイント

コの字型中庭付き平屋の建築実績があり、信頼できる住宅会社を選ぶことが成功のカギとなります。

実績と専門性の確認
コの字型平屋の建築実績が豊富で、中庭のある住宅を得意とする会社を選びましょう。実際の建築事例を見学し、設計力と施工品質を確認することが重要です。

提案力とコミュニケーション
家族の要望を的確に理解し、専門的な視点から具体的な提案をしてくれる会社を選ぶことが大切です。初回の相談時の対応や提案内容の質を確認しましょう。

アフターサービス体制
住宅は建築後のメンテナンスが重要です。特に中庭付き住宅は、屋外空間の維持管理についてもサポートが必要な場合があります。長期保証制度や定期点検システムが整っている会社を選びましょう。

プラスリッコでは、建物の重要な構造・防水部分について初期保証20年間を提供しており、さらに住宅設備機器については10年間の無料保証サービスを実施しています(※1)。また、常設モデルハウス「アトリエ博多」では、実際にコの字型中庭付き平屋の魅力を体感していただけます。

コストパフォーマンス
価格だけでなく、提供される価値との バランスを検討することが重要です。
初期費用は高くても、長期的な満足度や維持費用を考慮すると、結果的にコストパフォーマンスの高い選択となる場合もあります。

相性の良さ
 家づくりは長期間にわたるプロジェクトです。担当者との相性や、会社の理念に共感できるかどうかも重要な選択基準となります。


9. まとめ:コの字型中庭付き平屋で豊かな暮らしを手に入れよう

八女市本:K様

コの字型中庭付き平屋は、プライバシーを確保しながら開放的な住空間を実現できる、現代の住まいづくりにおいて今人気の選択肢です。特に子育て世代にとっては、安全で自由な遊び場を確保しながら、家族のコミュニケーションを促進する住環境を手に入れることができます。

建築費用は一般的な平屋よりも高くなる傾向がありますが、得られる生活の質の向上を考慮すれば、十分に投資価値のある住宅スタイルと言えるでしょう。ただし、成功させるためには設計段階での十分な検討と、信頼できる住宅会社とのパートナーシップが不可欠です。

中庭のメンテナンスや冬場の寒さ対策など、注意すべき点もありますが、適切な計画と設計により、これらの課題も克服できます。何より、毎日の暮らしの中で自然を身近に感じ、家族が自然と集まる温かな住環境を手に入れることができるのは、何物にも代えがたい価値があります。

家づくりを検討されている方は、ぜひ一度コの字型中庭付き平屋という選択肢を検討してみてください。きっと、想像以上に豊かな暮らしを実現できるはずです。

※1 株式会社プラスリッコ住宅保証制度に基づく。保証内容の詳細については同社までお問い合わせください。