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2026.01.22

断熱性能とは?福岡の暑さ対策に必須の住宅性能と基準を徹底解説

マイホームを検討する際、間取りやデザインだけでなく「住宅の性能」も重要な判断基準のひとつです。中でも断熱性能は、一年を通じて快適に暮らすために欠かせない要素。特に福岡のように夏の暑さが厳しい地域では、断熱性能の有無が日々の生活の質を大きく左右します。

本記事では、断熱性能の基礎知識から、福岡の気候特性に応じた必要性、そして断熱等級の詳細まで分かりやすく解説します。これから家づくりを考えている方はぜひ参考にしてください。

01. 断熱性能とは?住宅に求められる基本的な役割

外気温の影響を抑えて室内温度を保つ力

断熱性能とは、住宅の壁や窓、屋根などが外気温の影響をどれだけ受けにくいかを示す指標です。簡単に言えば、外の暑さや寒さから室内を守る力のこと。断熱性能が高い住宅ほど、夏は涼しく冬は暖かい環境を保ちやすくなります。

例えば真夏日に外が35℃を超えていても、断熱性能が高い家なら室内温度の上昇を抑えられます。逆に断熱性能が低い家では、外気温の影響を受けやすく、エアコンをつけてもなかなか涼しくならない、光熱費がかさむといった問題が生じます。

近年では「建築物省エネ法」に基づく省エネ性能表示制度により、新築住宅を販売・賃貸する際には断熱性能を含む省エネ性能ラベルの表示が求められています。つまり、住宅を選ぶ際に断熱性能を比較検討しやすくなったということです。

断熱性能を表す2つの数値(UA値とηAC値)

断熱性能は、具体的に2つの数値で評価されます。

UA値(外皮平均熱貫流率)は、建物全体からどれだけ熱が逃げやすいか、または入ってきやすいかを示す数値です。屋根や天井、外壁、窓、床から逃げる熱の量を合計し、外皮全体の面積で割って算出します。数値が小さいほど熱の出入りが少なく、断熱性能が高いことを意味します。

ηAC値(冷房期の平均日射熱取得率)は、夏場に屋根や外壁、窓などから室内に入り込む日射熱の量を示す数値です。こちらも数値が小さいほど、日射熱の影響を受けにくく、冷房効率が高くなります。

この2つの数値を地域ごとの基準値と照らし合わせることで、その住宅の断熱性能のレベルが判断できます。

02. 福岡の気候特性と断熱性能の必要性



福岡県宗像市:K様邸

福岡の夏は年々暑くなっている

福岡の夏は年々厳しさを増しています。気象庁のデータによると、福岡市の真夏日(最高気温30℃以上)の日数は増加傾向にあり、猛暑日(最高気温35℃以上)も珍しくなくなってきました。2023年の夏には最高気温が38℃を超える日もあり、熱中症警戒アラートが頻繁に発令される状況が続いています。

さらに地球温暖化の影響により、今後も夏の気温上昇は続くと予測されています。こうした状況下で快適に暮らすためには、エアコンに頼るだけでなく、住宅そのものの断熱性能を高めることが重要です。

福岡の地理的特徴と住宅への影響

福岡は九州北部に位置し、日本海側気候と太平洋側気候の両方の影響を受ける地域です。夏は高温多湿で、冬は日本海からの季節風により比較的冷え込みます。また、梅雨時期の降水量も多く、湿気対策も必要です。

このような気候特性から、福岡で建てる住宅には夏の暑さ対策と冬の寒さ対策の両方が求められます。断熱性能を高めることで、夏の熱気や冬の冷気が室内に侵入しにくくなり、年間を通じて快適な室温を保ちやすくなります。

断熱性能がない家は夏場どれくらい暑いのか

断熱性能が低い、あるいはほとんどない住宅では、夏場の室内温度は想像以上に上昇します。外気温が35℃の日、断熱材が十分に入っていない家では室内温度が30℃を超えることも珍しくありません。特に2階建ての2階部分や、屋根に近い部屋は熱がこもりやすく、エアコンをフル稼働させても涼しくならないケースがあります。

一方、断熱性能が高い住宅では、同じ外気温でもエアコンの効きが良く、設定温度も控えめで済みます。結果として光熱費の削減にもつながり、家計にも優しい暮らしが実現します。

また、断熱性能が低いと部屋ごとの温度差が大きくなりがちです。リビングは涼しくても廊下や脱衣所は蒸し暑いといった状況が生まれ、ヒートショックのリスクも高まります。

03. 断熱等級とは?7段階の基準を詳しく解説


福岡県小郡市:K様邸

断熱等級の基本と福岡(地域区分6)の基準値

断熱等級(断熱等性能等級)とは、住宅の断熱性能を1~7の7段階で評価する基準です。数字が大きいほど断熱性能が高いことを示します。2022年4月に等級5が、同年10月に等級6・7が新設され、現在は等級7が最高レベルとなっています。

日本全国は気候の違いに応じて8つの地域区分に分かれており、福岡市や北九州市、久留米市などの多くのエリアは「地域区分6」に該当します。地域区分6における各断熱等級の基準値は以下の通りです。

・等級4:UA値0.87以下、ηAC値2.7以下
・等級5:UA値0.60以下、ηAC値2.7以下
・等級6:UA値0.46以下、ηAC値2.7以下
・等級7:UA値0.26以下、ηAC値2.7以下

なお、2025年4月以降に建築確認申請を行う新築住宅は、最低でも等級4以上の断熱性能が義務化されます。

等級4~7の違いと求められる性能

等級4(次世代省エネ基準) は、現在の新築住宅におけるスタンダードです。窓やドアなどの開口部にも一定の断熱性能が求められ、従来の住宅と比べると快適性は向上しています。ただし、これからの住宅性能としては最低限のレベルと言えます。

等級5(ZEH基準) は、等級4よりも厳しい基準をクリアした性能です。ZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)住宅の断熱基準に相当し、省エネ性能が高く評価されています。

等級6 は、より高い断熱性能を持つレベルです。HEAT20のG2基準とほぼ同等で、一次エネルギー消費量を約30%削減できます。高性能な断熱材や高品質な窓ガラス(ペアガラス、トリプルガラスなど)が採用され、室内の温度ムラが少なく、快適性が大幅に向上します。

等級7 は、現在の最高等級です。HEAT20のG3基準を満たし、一次エネルギー消費量を約40%削減できる非常に高い断熱性能を誇ります。最新の断熱材と工法が採用され、壁・床・天井の断熱材が最も厚くなり、窓も最高品質のものが使用されます。

プラスリッコの断熱性能は標準でどのレベル?

プラスリッコでは、快適な暮らしを実現するために断熱性能にもこだわっています。標準仕様での詳細は営業担当者にご確認いただけますが、福岡の気候に合わせた断熱設計を行っており、全館空調システムとの組み合わせで年間を通じて心地よい室温を保つことができます。

また、プラスリッコの平屋は中庭を中心とした設計が特徴ですが、この中庭が採光や通風の役割を果たすことで、自然な心地よさと高い断熱性能が共存する住空間を実現しています。

04. 断熱性能を高める5つのメリット


福岡県飯塚市:H様邸

①一年中快適な室温を保てる

断熱性能が高い住宅では、外気温の影響を受けにくいため、夏は涼しく冬は暖かい環境を維持できます。部屋ごとの温度差も少なくなり、廊下や脱衣所、トイレなども快適な温度に保たれます。

また、室温が安定することで睡眠の質も向上します。寝苦しい夜や寒くて眠れない朝といった悩みが減り、家族全員が健康的な生活を送りやすくなります。

②光熱費を大幅に削減できる

断熱性能が高いと、エアコンやヒーターの効率が格段に良くなります。一度冷やした、または暖めた空気が外に逃げにくいため、エネルギー使用量が抑えられ、光熱費の削減につながります。

特に全館空調システムを導入している場合、断熱性能が高いほど効率的に家全体を快適な温度に保つことができます。長期的に見れば、建築費用が多少高くなっても光熱費の削減でカバーできるケースも多いです。

③ヒートショックのリスクを軽減

ヒートショックとは、急激な温度変化によって血圧が大きく変動し、心筋梗塞や脳卒中などを引き起こす現象です。特に冬場、暖かいリビングから寒い脱衣所や浴室に移動した際に起こりやすく、高齢者にとっては深刻なリスクとなります。

断熱性能が高い住宅では、家全体の温度が一定に保たれやすいため、部屋間の温度差が小さくなります。これにより、ヒートショックのリスクを大幅に軽減でき、家族全員が安心して暮らせる環境が整います。

④住宅の寿命が延びる

断熱性能が高いと、結露の発生を抑えることができます。結露はカビやダニの発生原因となり、健康被害を引き起こすだけでなく、住宅の構造材を腐食させる要因にもなります。

断熱性能を高め、適切な換気計画を組み合わせることで、湿気をコントロールしやすくなり、住宅の劣化を防ぎます。結果として、住宅の寿命が延び、長く快適に住み続けることが可能になります。

⑤補助金や税制優遇を受けられる

断熱性能が高い住宅は、国や自治体が実施するさまざまな補助金制度や税制優遇の対象となることがあります。例えば、ZEH補助金や長期優良住宅に関する税制優遇などが代表的です。

これらの制度を活用することで、初期の建築費用の負担を軽減できるだけでなく、将来的な資産価値の維持にもつながります。補助金の申請条件や金額は年度によって変わるため、家づくりを始める際には最新情報を確認することが大切です。

05. 断熱性能を高めるための具体的な方法

高性能な断熱材を適切に選ぶ

断熱性能を高める基本は、適切な断熱材を選ぶことです。断熱材にはグラスウール、ロックウール、発泡ウレタンフォーム、ポリスチレンフォームなど、さまざまな種類があります。

それぞれの素材には特徴があり、施工場所や目的に応じて使い分けることが重要です。例えば、湿気に強い素材を床下に使用したり、防火性能に優れた素材を壁に採用したりといった工夫が必要です。また、断熱材の厚みを増すことでも断熱性能を向上させることができます。

窓の断熱性能を高める(ペアガラス・Low-E)

住宅の中で最も熱の出入りが大きいのが窓です。そのため、窓の断熱性能を高めることは、家全体の断熱性能向上に直結します。

単板ガラスではなく、2枚のガラスの間に空気層を設けたペアガラスを採用することで、断熱効果が大幅に向上します。さらに、Low-Eガラス(低放射ガラス)を使用すれば、日射熱を反射しつつ室内の熱を逃がさない効果が期待できます。

また、樹脂サッシやアルミ樹脂複合サッシを使用することで、窓枠からの熱の出入りも抑えられます。

断熱ドアで玄関からの熱の出入りを防ぐ

窓と同様に、玄関ドアも熱の出入りが多い箇所です。一般的なドアに比べ、内部に断熱材が封入された断熱ドアを採用することで、玄関ホールや廊下の温度を安定させることができます。

特に玄関は来客時に開け閉めが多く、外気の影響を受けやすい場所です。断熱性能の高いドアを選ぶことで、家全体の快適性が向上します。

全館空調との組み合わせでさらに快適に

断熱性能を高めた上で全館空調システムを導入すると、家全体を効率的に快適な温度に保つことができます。プラスリッコでは全館空調を標準装備しており、中庭を囲む平屋の間取りと高い断熱性能が相まって、どの部屋にいても心地よい空間が広がります。

全館空調は各部屋に個別のエアコンを設置する必要がなく、見た目もすっきり。さらに、家全体の温度が均一に保たれるため、ヒートショックのリスクも大幅に軽減されます。

06. プラスリッコの断熱性能へのこだわり


福岡県宗像市:U様邸

標準仕様での断熱等級

プラスリッコでは、福岡の気候に適した断熱設計を標準仕様として採用しています。具体的な断熱等級や使用する断熱材の詳細については、モデルハウス「アトリエ博多」でご体感いただけます。実際に住まいの快適さを確かめながら、理想の家づくりを進めていただけます。

全館空調システムとの相乗効果

プラスリッコの平屋は、全館空調を標準装備しています。高い断熱性能と全館空調を組み合わせることで、中庭を囲むゆとりある間取り全体を、一年中快適な温度に保つことができます。

夏は涼しく、冬は暖かい。そして何より、どの部屋にいても温度差がないことで、家族全員がストレスなく過ごせる住空間が実現します。

平屋ならではの断熱効果

プラスリッコが提案する平屋住宅は、2階建てに比べて外皮面積が小さく、効率的に断熱しやすい構造です。さらに中庭を設けることで採光と通風を確保しつつ、外部からの熱の影響を抑える設計になっています。

また、平屋は上下の移動がないため、家全体の温度を均一に保ちやすいという特徴もあります。断熱性能と平屋の構造が組み合わさることで、より快適な暮らしが実現します。

07. まとめ|福岡で快適に暮らすなら断熱性能は必須

福岡の夏は年々暑くなり、快適に暮らすためには住宅の断熱性能が欠かせません。断熱性能を高めることで、一年中心地よい室温を保ち、光熱費を削減し、家族の健康を守ることができます。

断熱等級は7段階あり、福岡では等級5以上を目安に検討することをおすすめします。プラスリッコでは、福岡の気候に適した断熱設計と全館空調を標準装備し、中庭を囲む平屋の心地よい暮らしを提案しています。

家づくりを検討される際には、ぜひ断熱性能にも注目してください。実際の快適さを体感できるモデルハウス「アトリエ博多」でお待ちしております。